原始・古代から近世に至るまで、人々の交流の場は「辻」(広場)でした。

 村と村とを行き交う道がクロスしているところ、ここを「辻」と言いますが、この辻が人々の交流の場であり、情報交換の場であったりしました。生産された農産物や果物なども、辻まで持ってきては、流通させた場所であったり、婿さんや嫁さんがいないかな、という情報交換が行われたり、祭があったり、などなど「辻」は生活の場で大切な意味をもっていた「場」でした。今でも「辻」には道祖神があったり、馬頭観音があったり、道しるべが残されたりしています。