2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

同発表者の方へコンタクトをとり、詳しい情報を取り寄せたいと思います。なお、アブストラクト作成ではhiroseYosiaki、toshiroNomuraの両氏に英文のポスターセッション作成には湯之奥金山博物館の小松美鈴学芸員に協力いただきました。井澤英二先生に対しましては全般に亘りフォローを頂き感謝の意を表します。

今回の発表のVanishinng technologies : revisitng copper mining and smelting in Nepalの中で、村人(坑夫)が金を採掘、製錬する場面がPPで紹介されましたが、厚みのある磨り臼で鉱石をハンマーで叩く姿や、その砕かれた鉱石を回転式挽き臼でこなす場面がありました。挽き臼は女性二人で回転させておりましたが村人(坑夫)が揃って陽気に歌い踊りながらの作業光景が見られましたが、何か甲斐金山でもこんな光景が在ったかも知れません。

鉱山道具である磨り臼、搗き臼、回転式挽き臼など、世界にもありますが、日本においてのみ研究が進んでいますが、海外では全く研究の外に置かれた状況にあり、今回の発表がそれぞれ各国に於いても今後の研究の対象になったり、研究の指標になっていくものと実感いたしました。

甲斐金山である湯之奥3金山(中山・内山・茅小屋)、そして黒川金山は山金採掘金山(砂金採掘でなく金鉱石から産金した)として、初期のテラス配置をみる金山遺跡でありますが、そのテラスの概要と、テラス全体に分布する磨り臼・挽き臼などの石製の鉱山道具の資料集成や分析が進みつつある現状に鑑み、特に九州大学名誉教授井澤英二博士からの薦めがあり、国際学会に於いて、我が国における初源期山金山を世界に発信する機会に巡りあう事が出来ました。

第8回国際金属学会(BUMAⅧ)2013・9月10〜15日に参加、湯之奥金山(甲斐金山)の概要を発表しました。ポスターセッション(英文)並びに本会議場における3分間スピーチ(英語)を消化、15世紀中葉に甲斐国で始まった山金山遺跡の概要を世界へ発信しました。