やはり、外国へ出かけても究極な観光資源は、文化遺産です。自然(景観)遺産とマッチした文化遺産ほど、確かな観光の目玉はないでしょうね。

 国内の、地域の、観光を考えても、これは誰が考えても同じことを思うでしょうが、大事なことは、同じ資源でも「学術的な重み」、「歴史などの深さ」など、その質の高さの戦いになってきていますね。それには確かな学術調査に裏付けられた「観光資源」が必要になりますが、山梨県の歴史も色々な切り口で研究が発展してますから、その活用を柱にした組み立てが進展しています。やはり知的好奇心をどれだけ満たせることができるかが大事でしょうね。
 一例ですが、身延町には埋もれたままになっている河内領穴山氏の「下山の館」などの遺跡もあります。ここは国道52号線に添って、短冊型の地割りを見せている城下町の姿が見える訳ですが、観光資源としてこれらは目玉になる可能性を秘めているでしょう。
 こうした観光資源の見直し、学術調査、そして再評価することで、地域にも活性化を呼び戻せます。私達はやはり文化(歴史)遺産の掘り起こしを、こうした閉塞感漂う時代にきっちりやっていくことの必要性を痛感しています。