人は、いつ、どこで誕生したか?

 先ず最初に世界地図がありましたらアフリカ大陸のページを開いてください。なければ頭の中で想像してください。
 大陸の中心に上下(縦)に一本線を(頭の中で)入れてください。さらに右半分の中心にもう一本線を入れてみてください。
 その線の右方向に縦に沿って、大きな長細い(実際は巨大な湖)ですが、連なって確認できると思います。ここがアフリカ大陸の大地溝帯と呼ばれるところです。 おそらく近未来に地球上の大陸で一番最初に分断されのはここだろうと推測されているいるところです。(アフリカ大地溝帯で検索しますと、フリー百科事典「ウイキペディア」による、大地溝帯の解説を見ることができます。カット写真の挿入が後になりましたが、同ウイキペディアによります。赤線の部分が大地溝帯です)。
 さて、この大地溝帯こそが、2足で直立歩行した最初の猿人(アファール)誕生の地とされるところです。それは直立歩行したとみられる骨格をもった化石発見から明らかになったもので、時代は350万年前です。というお話しを小川さんにいたした記憶がありますが、実はその後、もっと古い時代に2足歩行の猿人が存在していたことが明らかになりました。
 そのことは「山梨県史」概説編(山梨県のあゆみ)第1章やまなしの曙、4ページに「ラミダス猿人は人類共通の祖先」という吊り見出しの中で、私(谷口一夫)の原稿が掲載されていますので機会があったらご覧頂きたいと思います。ここでは要点だけ紹介いたします。