2011-07-03から1日間の記事一覧

新潟県、佐渡市関係者の皆様、講演の機会を与えていただいたばかりでなく、事前に何日も、現地のご案内の労を頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。次は、甲斐金山遺跡の見学に是非お出かけ頂きたいと思います。

いま、世界遺産暫定登録に記載されていますが、現在進められている数々の調査結果が集約されれば、世界遺産登録も早い時期に決定するだろうという強い感触を受けて参りました。

全体を通じて、複合的な巨大な遺構群には大きな感動を受けましたことを報告したいと思います。。

詳細は後日書きますが、「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」は、絵図なども豊かに残されているばかりか、その現場が絵図通りに残されていることに先ず驚きました。かつその規模も、巨大で正に、日本の金銀鉱山産業発展への最先端を走り抜いてきた鉱山遺跡の姿として再認識するに至りました。

講演に先駆け、29日から佐渡「鶴子銀山遺跡」、「道遊の割り戸」、「西三川砂金山」、「上相川遺跡(初期鉱山町跡)」、「史跡・旧佐渡鉱山近代遺跡」などなどの調査現場の全容を、世界遺産登録に向け調査を担当している新潟県、佐渡市の皆様から案内を頂き、山野を駆けづり回り、つぶさに現地踏査をして参りました。それら遺跡群に、佐渡金山の前夜とも言える「甲斐金山遺跡」の姿が、あるいは技術の姿が、甲斐金山遺跡(黒川。湯之奥)の目線で、どのような姿を見ることが出来るか、そのような視点で観察をして参りました。

7月2日佐渡市において、3日には新潟市において「佐渡金山への序章」と題し、16世紀初頭の甲斐金山遺跡の全容と、これからの研究課題を織り交ぜてお話をさせて頂きました。そして、甲斐金山の山金開始時期から数えて、概ね100年後(17世紀)の佐渡金山遺跡群にどのような姿、形で、甲斐金山の産金技術などが、伝わって行ったか、現地を実ながら、考察を加えながら講演をして参りました。

佐渡市・新潟市で講演してきました

*新潟県と佐渡市の2ヵ所で世界遺産登録へ向けた講演会(公開講座)で講演して参りました (主催者は新潟県教育庁文化行政課世界遺産登録推進室と佐渡市世界遺産推進課でしたが講演に先立ち、両者の文化財調査担当者から、連日鉱山遺跡の全容を知ることがで…