2010-01-09から1日間の記事一覧

奥山家コレクションの91点を含む、湯之奥金山所有金貨107点は、昨年末までに身延町指定有形文化財に指定されました。今後、甲州金貨などの研究が進む中で、上位の文化財指定を視野に入れて参りたいと思います。

金山遺跡研究は、全国的に注目はされているものの、まだまだ盛んになっておりませんが、日本における先駆的な山金山を開発した甲斐国内に於いては、先進的な研究が展開されております。特に甲斐国の鉱山技術はその後100年後の佐渡相川金山や石見銀山、土肥金山などへも強く波及していきました。それら金銀山の奉行に甲斐国出身の大久保長安の存在が一つの証左になるでしょう。

昨8日、笛吹市春日居町の故奥山源栄氏に対する紺綬褒章の遺族追賞が夫人の萬亀子さんに贈られることとなり、この伝達式が身延町役場・町長室に於いて行われました。当日は長男の奥山源太郎さん、次男の奥山次郎さん、長女の若月美智子さんが同席されるなか、望月仁司身延町長より奥山源太郎さんに褒賞状と木杯一式が伝達されました(写真)。

故奥山源栄氏は、祖父・父2代に亘り収集されてきました古甲州金・新甲州金・江戸幕府の金貨(大判・小判)など91点の貴重な高額な歴史資料を萬亀子夫人とともに戦中戦後を通じ、また生涯を通じ散逸しないように守り抜いてこられましたが、一括して身延町…