演題は「秩父金山と武田金山衆」でした。会場の秩父地方庁舎大講堂へ会場一杯に聴講者があり、当地の熱意の高まりに驚きました。

ktaniguchi2009-03-08

 主催者は「秩父夢創りおもてなし協議会(会長栗原稔秩父市長)」、共催者は「NPO法人秩父まるごと博物館」(中谷亨理事長)、「NPO法人・野外調査研究所」(吉川国雄理事長)らで、秩父市活性化のために戦国時代〜江戸時代前半には開発されていたとみられる「股の沢金山」遺跡の学術調査など実施し、それを活性化の目玉にしていきたいという期待の中で行われた講演会でした。すでに昨年には、まるごと博物館のメンバーとして大変熱心な活動を行ってきております持永さんらの熱心な働きかけで、湯之金山博物館関係者として五味篤さん、大森さん、小松学芸員黒川金山遺跡のある甲州市から飯島文化財担当者、県立博物館から沓名学芸員らの参加がある中で、秩父市関係者の案内によって、山深い(片道数時間)の金山遺跡への現地踏査が実施されております。
 股の沢金山は、黒川金山金山衆が出向いていったという記録が残る金山で。黒川金山との関わりの深さが想定されているものですが、来期には一応の調査体制をつくり、現地調査が予定されているものです。
 今回の講演会には、県立博物館の沓名学芸員秩父へ向かいましたが、現地に於いて、友の会会員であり金山博物館の親善大使であります大森さんが東京より駆けつけていただき、砂金や鉱石の標本なども披瀝していただくなど協力を頂きました。
 甲斐金山である黒川・中山金山の詳細についてお話ししてきましたが、熱心に最後まで全員が退席することなく聴講していただきました。
 最後に山梨県立博物館の4月25日〜6月15日開催の「黄金の国ジパングと甲斐金山遺跡展」の案内や、同時に湯之奥金山博物館でも県立博物館のハブの一館であるという位置づけから、4月23日〜6月16日開催の「黄金伝説」(実像と虚像)の開催案内をして参りました。
 おおくの秩父市の関係者が雁坂峠越えで山梨県へ行きますとの力強いお話しをしていただきました。