14日、15日の開館に向け開館式が行われました。

 式には山本栄彦山梨県知事はじめ関係者多数が出席され盛大に行われました。式典で知事からも、県教育委員長、平川館長からも口をそろえて「ハブ博物館」であることが、挨拶の中でありました。
 そうです、私(谷口一夫)が、10年くらい前から「提唱」してきた「ハブ博物館」が、いよいよ実現する日が迎えられたと言うことで、私自身、何かほっとした気分に浸りました。
 これまで、「基本構想策定委員会」や「みんなで作る博物館協議会」でハブの考えを述べ続けて参りました。理解されたような、されないような紆余曲折の連続でしたが、とにかく「ハブ博物館」であるという中での開館は、それなりに評価したいと思います。
 「ハブ博物館」の考え方は、まず山梨を全県博物館として捉え、県博はその中核に位置づけるものです。そして県下各地にある「歴史の現場」と結び、そこに地域の歴史を公開する博物館や資料館があれば、そこへ誘導、より深く学習したいニーズに応えるものです。
 それが、自転車のスポークのように県下各地のいくつもの現場と結ばれるため、その様が、正に自転車のスポークを束ねる「ハブ」のように見えることから「ハブ博物館」と呼ぶものです。
 空路を沢山もつ国際空港をハブ空港と呼びます、そのハブとハブが結ばれることで、相乗効果が無限に巻き起こります。こうした「県立博物館」であって欲しいと考えています。
 県立博物館から、冨士川流域王国内の歴史の現場へ多くのみなさんをお迎えしたいと考えています。